ネタバレ有り注意
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①十角館の殺人
登場人物はミステリー・ホラー系のサークル。文学部?小説読んだり書いたりしてる人たち。大学生だか院生だか。
半年前くらいに殺人が起きた離島(無人島)の館で何泊か泊まる。小説の舞台になりがちなところだし実際事件起きてるから観光みたいなアレ。
十角館とだけあって十角で出来てる変な形の館で、そこで一人ずつ殺される。
全員ペンネームで喋るしわけわからんと思ったけど、文章も読みやすくて面白かった。
どんでん返し系で探していたのでその代表格のような扱いを受けていたこの作品を最初に読んで正解だったと思う。
過程良し、結末良し。どんでん返し具合も良し。
面白かった。
②アリス殺し
不思議の国を舞台に、に見せかけて現実が舞台?いやどっちもか?
夢で不思議の国のアリスとして生きている女の子の話。目覚めると大学生だか院生だか(いつもここ曖昧)
不思議の国でまさかの死亡事故。なんか…なんだっけ?城壁だか屋上だかから玉子のやつが落ちて割れて死亡。いつもそこに座っているやつで、落ちるようなヘマはしないのに、と。
しかしそこに「アリスが落とした」と証言する人物。証言はそいつのみ。アリスは無罪を晴らすために聞き込みや調査をする。
現実では玉子みたいな何とか君が転落死。アリスと喋っていたトカゲのビルが現実世界の井森くん(だっけ?)だと判明。不思議の国で死ぬと現実でも死ぬ?
って話。不思議の国で起きている殺人事件の犯人を探す&アリスの無罪を晴らすためって感じの話。
過程はめっちゃ面白かった、どんでん返しも良い。ただオチが…って感じではある。
最後の終わり方は、まぁ確かにあーするしかなかったんじゃないか、とも思うけど、長々と推理したわりには最後放り投げられた印象。
③方舟
大学時代の登山サークルだかの集まりでどっか泊まりに行くとか何とかの途中、一人が変な地下施設があると言い出して見に行くことに。
方舟の中は食糧品(缶詰)もあるし出入り口に監視カメラもある、入口にはちょっとなんかしたら扉を塞げる大岩もある。1階と2階はともかく3階は浸水していて、3階からつながっている非常口は使えない。2階には大岩を2階に落とせる装置がある。
外に出たときにたまたま散歩中迷った家族3人(父、母、息子)と出会い、方舟内に案内。とりあえず遅い時間なので全員1泊することに。
中を見ているうちに大地震。大岩が転がって入口を防ぐ。全員閉じ込められる。
脱出方法は入口を塞ぐ大岩を2階に落とす。そのための装置は2階にあるけど、そうするとその装置を使った人は閉じ込められる。
(本来なら岩を落としたあと、3階に移動して非常口から脱出できる。浸水しているため不可)
1F 室内 | 大岩
2F 室内 | 装置 人 ↓下の階段
3F 非常口| ↑上の階段 (全面浸水)
脱出方法を模索、道具探しをしている間に殺人事件。
ここに案内した人が殺される。
誰が一人残るかとなった場合、全員内心では案内した人が残るべきだと思っていた矢先のため、なぜこんな殺人を…?というところから話が進む。
装置を動かす(最後は一人ぼっちで溺死確定)人は殺人犯にするつもりだった他の人達。
第二、第三の事件も起きて、推理しながら過ごしていく。
…んだけど、これはいろいろ思うところがあった。
まず、推理するのがたった一人。10人かそこらいるのに、推理してるし考えているのは主人公の従兄弟(サークルメンバーでもないただの他人)だけ。
他のメンバーはただ部屋でだらだらしてたり、夫婦喧嘩してたり、喧嘩してたり、缶詰食ったり部屋で割ったコップの破片片付けたりしてるだけ。
挙げ句この従兄弟が推理も何も誰にも喋らない。もっとこいつが犯人だと言えるようになってからだ、みたいなこと言い出して、そいつの頭の中だけで推理が進む。
(それを言ったら十角館も推理は誰もしてないんだけど)
従兄弟だけが脳内推理して、他のメンバーは時間つぶししてて、読んでる方はその時間つぶしを見てるだけ。
過程はあんまり面白くなかったな。
そんでトリックや犯人の動機も「ん?」って感じ。
衝動的にやってしまったとかなら分かる。計画的にやったにしては本当に序盤すぎる。
その段階でその計画でよくうまくやれたねって感じ。
もはやバレる前提でやってるわりにはしっかり証拠隠蔽してるし、何で?って感じ。
あと、犯人は血を拭くのにウェス(紙)を使ってるけど、雑巾もあるのになぜ?みたいな話のとき、
「扉の下の隙間から漏れる光を塞ぐとき、お前(主人公)ならどうする?」
「テープで塞ぐ」
って答えてて、そうか普通そうなんか、って思ってしまった。
私は雑巾とかなんか布系をそこら辺に集めてごまかすなって思ったから。
だって本当に一時的にしか使わないのにいちいちテープ貼るの面倒じゃない?
剥がすのも粘着力強そうだしさ。絶縁テープって。跡残りそう。
それからもうひとつ。
ずっと意味ありげな夫婦仲の悪さ。あんまり意味なかったね。
なんだったの、ずっと見せられてたあの仲悪さ。
まぁでも、話のひっくり返り方はめっちゃ好きだったんだよね。それだけでわりと好印象のまま終わってる。
導入◯、過程×、結末◎、動機やトリック×
みたいな感じ。
でもこうやって一番書くことがあって一番印象に残ってるってことは、きっと気に入ってるんだと思う。例え文句だらけだとしてもね。
(私は勝手にそう思ってる)